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サイト「Nanayo-Duki」と連動した紀和沙のブログ。日記・サイト更新情報・創作お役立ち本レビューなど。イラスト・小説などの作品はサイトにあります。詳しくは、右中段のリンクから!
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『三代実録』による、在原業平の紹介。

「体貌閑麗、放縦不拘、略無才覚、善作倭歌」
(イケメン、きままで、才能はないけど、いい和歌を詠める人)

実際の業平はそれなりに学のある人で、和歌にしか才能を現さなかったわけではない。語学だってきちんとできたらしい。でも、こう書かれているのは、「特に、本当に特に和歌に優れていた」ということを言おうとしているのだそうです。
しかし……。

「イケメン爆発しろ」

にしか聞こえない。

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お手軽に手に入る古典や書籍を紹介していきます。

・『堤中納言物語』(大槻修 校注、岩波文庫 黄21-1、2002年)

平安時代後期の成立。作者未詳。
王朝風の物語10篇と、断章1篇からなる短編集です。

書籍自体は、国立歴史民族博物館蔵・高松宮家本を底本とし、新日本古典文学大系『堤中納言物語 とりかへばや物語』として刊行されたものから、改めて『堤中納言物語』だけを抽出、文庫版として出版した物です。

各話の最初には、簡単なあらすじと解説つきです。あとは本文と注のみで、現代語訳はありません。古文がそれなりに読める人向け。

巻末には「『堤中納言物語』の楽しさ、面白さ」と題した解説つき。

自分は「虫めづる姫君」が好きです。
これが『風の谷のナウシカ』のモデルになったことは有名ですが、原典の姫様もかなり合理的…というか、常識にとらわれた周囲とちょっと違う考え方をするあたり、よく似てると思います。

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『芥子園画伝(かいしえんがでん)』の日本語訳版を手に入れました!

これは、清代にまとめられた水墨画のハウツー本です。
木々・花・岩から人・虫・鳥・家屋・仙人などなど、あらゆる水墨画の描き方が載ってます。ずっと欲しかったんですよねー。よーし、さっそく読んじゃうぞー…

・楼閣を描く法
(前略)…筆はかたよっていながら、意識だけは縦横無尽な者は、常に自信にみちており、せこせことこういうものを練習しようとしない。それでいて一旦描けば必ずや古人に勝るだろうと思い込んでいる。しかしいざ筆をとると、まず十指がミミズのようにちぢこまり、一日かかっても一点一筆たりとも下すことが出来ない。

ごもっとも。

なんかすっごい反省した。


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最近、中国の五胡十六国時代の、「石勒」という人が気になっています。

異民族の羯(けつ)族生まれ。
部族は極貧で、のちに離散。石勒さんは、捕まって奴隷に。けどのちに群盗となります。そのうちに将軍となって活躍、ついには後趙を建国するに至りました。

何その波乱万丈!

さらに彼には、群盗時代からの仲間が何人かいて、「石勒十八騎」と呼ばれたとか。

何その戦隊物!!

ほんでもって、彼は字が読めなかったんですが、誰かに本を読んでもらって、それを聞くのが好きだったとか。

何その萌えキャラ!!!

でも後趙の歴史書である『趙書』って、逸文しか残ってないとか何とか。あ、今調べたら、『晋書』の巻104、105に何か記録があるみたいですね。ちょっと調べてみようかな。

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「八咫烏の足はいつから三本か?」

マジで考えると、わからない問題です。
そもそも『古事記』や『日本書紀』では、三本足という表記はありません。さらに、なんでカラスなのか、という問題もひっかかってきます。

カラス、という点については、恐らく、中国の思想を受けているのではと、私は思います。
中国では、漢代にはすでに、太陽とカラスをセットにするということが行われていました。(ちなみに、月とセットされるのはカエルです) そのカラスが、三本足なのです。
ただ、そのカラスも、いつから三本足で固定されるようになったのかは、よくわからないようです。遺跡などに残されている図像を見ると、二本足で描かれているときと、三本足で描かれているときがあるそうな。その漢代のころから、だんだん、三本足で固定されたんだとは思いますが…。
そして、二本から三本に増えた理由も、よくわからないそうです。わからんことだらけじゃないか!

で、話を戻しまして。
漢代っつーと、日本で言うところの卑弥呼の時代より前なわけで。つまり、大和朝廷があるかないか??の時代には、すでに「太陽+カラス→三本足のカラス」という概念が固まっていた可能性はあります。
ということは、『古事記』でイメージされるカラスは、すでに三本足であった可能性も、あると思います。『古事記』の成立は、漢代よりだいぶ後ですしね。
しかし、それを証明するソースを、私はいま持っていないので、推論の域から出ません。論にすらなってないかも。

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今日は図書館でお勉強してましたー。

気が付いたら、『西遊記』の第20回まで読んでおりましたー。
わーいわーい……あれ?

そんなわけで、『西遊記』を読んでおります。一度は読んでおこうかな、と思って。でもちょうどいい本が売ってなくてモンモンしてたんですが……よく考えたら、図書館にあるじゃん(ノ∀`)

しかも、アレだ。原典を訳したやつが読みたかったんだ。
わたくしも物書きの端くれでごぜーますから、あとあと創作したくなったときのために、なるべく原典に近いものを必ず読むようにしております。翻案つーか脚色つーか、そういう作家さん独自の演出の加わっていないヤツね。

で、20回まで読んだ感想は。
・三蔵→人殺しは止めるけど、獣殺しは止めない。隠れS。美青年。意外に物欲あり?
・悟空→赤目。乱暴だけど友達多いタイプ。わりと何でもこなせる器用。
・八戒→耳でかい。ボケ・ツッコミで言うならボケ。悟空にツッコますツワモノ。
・観音→黒い。
∥∀`)うん、そんなもん。


……なんか忘れてるような……あれ……?

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ときどき、『三国志演義』をちまちまと読んでおります。

んで、その最初の方、桃園義兄弟が登場するシーンで、容姿の説明がありますよね。
劉備は、「振り向くと見える耳たぶ」とか「膝まで届く腕」とか。張飛は「ドングリ目」とか「虎ヒゲ」とか。わかりやすいような、そうでないような……。

そして、問題は関羽。
彼には、「鳳凰の目」っていう形容があります。
この「鳳凰の目」っていうのが、よくわからなかったんです。

「鳳凰の目? ニワトリみたいな目ってこと?」
つぶらか!? 小さくてつぶらなのか!?」

そんなことを考える日々でした。

そんなある日、中国哲学が専門の教授とお話していました。
水墨画もやっている先生。管理人に蘭の描き方を教えてくれつつ、仰いました。

先生:「鳳眼(鳳凰の目)っていうのはね、垂れ目なんですよ」

衝撃の事実。

わたし、筆を取り落として「関羽って垂れ目だったんですかー!?」と叫びそうになりました。
さすがにそれは我慢したけど、キョドってしまったのは間違いない(笑)

そうか……そうだったのか……垂れ目……。

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サイト「Nanayo-Duki」と連動するブログです。

オリジナルのイラスト・小説・ハンドメイド作品などの創作活動を展開。おもにオンライン上で発表しています。モットーは「おもしろければ何でもいい」。あと古典が好き。最愛は日本中世(平安末~室町)期。

ちまちまと投稿もやってます。
ライトノベルレーベル中心。お見かけの際はどうぞごひいきに。

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