サイト「Nanayo-Duki」と連動した紀和沙のブログ。日記・サイト更新情報・創作お役立ち本レビューなど。イラスト・小説などの作品はサイトにあります。詳しくは、右中段のリンクから!
USJにて開催中の「モンスターハンター・ザ・リアル2012」に、行ってまいりました!
今年の目玉は、上の写真にもあるように、黄金に輝くリオレイア亜種。通称:金レイアさん。もちろん迫力の実物大です。昨年の銀レウスさんと対になっての、屋外展示。しかし…ご存知の方もいらっしゃると思いますが、レウスさんと違って、レイアさんは稼働します!今年は動いて咆えるよ!
動くのは首だけですが、そのとき顔の正面に立つと、咆哮とともに風がふきつけてきます。マジで咆えられてる感じが演出されてて、「これに平然と耐えるハンターすげー」ってなります。
内部の展示は、3DSの「モンスターハンター3(トライ)G」を再現した装備・小物類と、昨年も出展されていたPSP「モンスターハンターポータブル3rd」の装備・小物類でした。あ、「モンハン日記ぽかぽかアイルー村G」の展示もありましたね。
いやーしかし、昨年の銀レウス、保存してあったのかー。
もうこれはハリウッドで映画化して、USJに正式にコーナー作ってもらえばいいんじゃないかな!
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おしさしぶりですー。
この時期、オタクならコミケに行きたいところではありますが、帰省することになったので準備に追われております。
コミケ行かなくても、たとえば博物館巡りとかは、行きたいところだけどなぁ…。この夏の近畿圏で、といえばもちろん京都国立博物館開催の「大出雲展」になるでしょう。『古事記』編纂1300年を記念して、古代系イベントは盛り上がってますね!
…『古事記』の最古の写本って、南北朝期からしか残ってないらしいけど(ポソッ)
ほかにも、帰省の日程中に、開催期間が終了してしまう展示会があったので、今日は京都へ行ってきました。
まずは京都国立博物館「大出雲展」。
『古事記』の写本や版本が出てましたが、最古の写本は冒頭部、あとの本はスサノオの八岐大蛇退治なんかの部分が公開されてました。
それから、古墳から発掘された土器、勾玉、剣など、古代展王道のラインナップ。それから、色んな時代に神社に寄進された神宝なんかも展示されてました。
次は、京都国立近代美術館「KATAGAMI Style展」。
ジャポニズムに沸くヨーロッパで、装飾に大きな影響を与えた「型紙」の展示会だそうな。この型紙は、布の模様を染め抜くための型紙で、見た目は長方形の紙に切り出した「切り絵」っぽい感じ。ものすごく細かい点だったり、細い線だったり、「見事!」としか言い様がなかったです。
そして、脚をクッタクタにしながら帰宅したら、ポストに1通のハガキが。
「8/26の出雲神楽公演の抽選を行いましたが、残念ながら抽選から外れてしまいました。ささやかですが、京都国立博物館開催の大出雲展の割引特典をお送りします」(※意訳)
…………。
……。
今日行ってきたYO!!
あと1日早く届いていれば…くう!
この時期、オタクならコミケに行きたいところではありますが、帰省することになったので準備に追われております。
コミケ行かなくても、たとえば博物館巡りとかは、行きたいところだけどなぁ…。この夏の近畿圏で、といえばもちろん京都国立博物館開催の「大出雲展」になるでしょう。『古事記』編纂1300年を記念して、古代系イベントは盛り上がってますね!
…『古事記』の最古の写本って、南北朝期からしか残ってないらしいけど(ポソッ)
ほかにも、帰省の日程中に、開催期間が終了してしまう展示会があったので、今日は京都へ行ってきました。
まずは京都国立博物館「大出雲展」。
『古事記』の写本や版本が出てましたが、最古の写本は冒頭部、あとの本はスサノオの八岐大蛇退治なんかの部分が公開されてました。
それから、古墳から発掘された土器、勾玉、剣など、古代展王道のラインナップ。それから、色んな時代に神社に寄進された神宝なんかも展示されてました。
次は、京都国立近代美術館「KATAGAMI Style展」。
ジャポニズムに沸くヨーロッパで、装飾に大きな影響を与えた「型紙」の展示会だそうな。この型紙は、布の模様を染め抜くための型紙で、見た目は長方形の紙に切り出した「切り絵」っぽい感じ。ものすごく細かい点だったり、細い線だったり、「見事!」としか言い様がなかったです。
そして、脚をクッタクタにしながら帰宅したら、ポストに1通のハガキが。
「8/26の出雲神楽公演の抽選を行いましたが、残念ながら抽選から外れてしまいました。ささやかですが、京都国立博物館開催の大出雲展の割引特典をお送りします」(※意訳)
…………。
……。
今日行ってきたYO!!
あと1日早く届いていれば…くう!
はいはーい、ちょっと前に、電撃文庫大賞の一次選考発表がありましたねー。
見事に落っこってて、もはや無感動ですわー。
ラノベ書くの向いてないのかなー。
そーいや昨今ウケてる感じのって、全然書けないからなー。厨二病とかハーレムとか。
…などと悩みつつ。
ラノベが今ひとつなら、もうちょっと上の層をターゲットにした賞にチャレンジしてみるのも、いいかもしれません。メフィスト賞とか。エンターテイメント系で、なおかつ自分の作風に合うところを探すって、大変ですね。
あるいは、少年向けをやめて、少女向けを書いてみるのもいいかも。乙女ゲー的な逆ハーレムは嫌いじゃないので、やってみる価値は十二分にあると思います。
いろいろ勉強して、チャレンジして、自分の道を見定めるのだー!
見事に落っこってて、もはや無感動ですわー。
ラノベ書くの向いてないのかなー。
そーいや昨今ウケてる感じのって、全然書けないからなー。厨二病とかハーレムとか。
…などと悩みつつ。
ラノベが今ひとつなら、もうちょっと上の層をターゲットにした賞にチャレンジしてみるのも、いいかもしれません。メフィスト賞とか。エンターテイメント系で、なおかつ自分の作風に合うところを探すって、大変ですね。
あるいは、少年向けをやめて、少女向けを書いてみるのもいいかも。乙女ゲー的な逆ハーレムは嫌いじゃないので、やってみる価値は十二分にあると思います。
いろいろ勉強して、チャレンジして、自分の道を見定めるのだー!
さる6月30日、マンガ雑誌「サムライエース」創刊記念、「サムライエーストークセッション」を聴きに行ってきました!会場は奈良県新公会堂にある、能楽堂です。
第一部のレポートとかなり間が空いてしまいましたが、第二部をレポートしたいと思います。
なお、このレポートは、イベント中に取ったメモと、記憶をもとに再現しています。なので、時系列の前後や、各先生方の発言の正確さに、ややあやしさがあることを、ご承知おきください。
第2部のゲストは、夢枕獏先生、安彦良和先生のお二方。
わたし、夢枕先生のファンなので、興奮しまくり。なんというか、パワフルなお方という印象を受けました。
夢枕先生、安彦先生は20年以上前からのお知り合いだそうですが、こういったトークイベントでの共演は初めてだそうです。なお、当日の会場は能楽堂でしたが、夢枕先生はこういった檜舞台でお話しするイベントは3回目くらい経験ありとのこと。ふぇー、すごいなー。
いいですよねぇ、能楽堂。風情はあるし。でも電子設備にちょっと難があるか。プレゼンには向かんな。
と、余談は置いといて。
夢枕先生は、奈良県に年2回ほど来られるそう。小説の取材のためだとか。阿倍仲麻呂関係の冒険譚の取材で、奈良を訪れたそうです。あー面白そう。阿倍仲麻呂も、面白い史実と伝承に包まれた人なので、小説にするならステキですよね。
さて、そんな取材つながりで安彦先生はというと、
「アニメーターをやめてマンガ家になったとき、取材で外に出られるのがうれしかった」
という、アニメーターの激務ぶりをちょっと想像してしまうコメント。
さ、そんなお二方の『古事記』トークが、いよいよ始まりました。
……といっても、話はすぐ『日本書紀』に脱線し、そこに登場する「当麻蹴速(タイマノケハヤ)」と「野見宿禰(ノミノスクネ)」のし合いがすごいというトークに。この二人は真の強者を決するため、「すまひ」を行うわけですが、二人は「蹴り合い」を行ったと。蹴速は「強い者と生死を問わない勝負を望むぜ!」的な人で、その言葉通り、野見に敗れて死んでしまいます。
そんな様子を、格闘技大好きな夢枕先生が、アツく語るのなんのって! 格闘技の話になると、さらにキリッとした「語る喜び」を感じておられるように思えました。
さて、この勝負に勝った野見は、その後「野見→土師(ハジ)→菅原」と姓を変え、これが菅原道真の祖先になったそうな。つまり武から文へ、子孫は移行していったのですね。
でもここで、私はハッと気づきました。
菅原道真は、死後は怨霊・天神と化した人。そして、神や鬼といったモノの多くは、人を「蹴り殺す」という表現が多く出てきます。菅原公は雷を落とすイメージが強いですが、神という領域に入るモノと考えれば……やはり、野見氏というのは「蹴り技」から逃れられないのかーと思います。
自分でもずいぶん飛躍した思考だと感じますが、だがそれがおもしろい(ニヤッ)
話をイベントに戻しまして。
歴史物を書くにあたって、お二方の考えておられることなどもトークの中で語られました。夢枕先生は、
「古代の話は、読者が(どの程度)ついてこられるかわからない。どうにかして現代とつなげて話(小説)にしたいが、方法論がわからない」
と仰ってました。夢枕先生ほどの方でも、模索中なんですね…。歴史ネタが難しいわけだわ…。
安彦先生は、「ヤマトタケル」を連載するにあたり、
「『古事記』の人物は架空だ、というのはつまらない。限りなく「いたんだ」という風にして、何故その人が各地の伝承と結びついたのか。史実だと思って描く。『古事記』と『日本書紀』をセットにして考えると、おもしろい」
ということで、ヤマトタケルという人物を描いてゆくおつもりのようです。
夢枕先生は、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」について、
「空海は、日本人で最初にワールドを意識した人物。人や神を誑(たら)すのが上手い」
と空海の人物像をお話されました。高野山の開闢にあたっても、地元の神とうまく共生したと。
お二方はともに、日本の古い神については、「ただごとじゃない」印象をお持ちだそうです。たしかに、アニミズムとかご神体が石ころとか、縄文系の神とか弥生系の神とか、もう色々ありますもんね。
個人的には、神仏習合と中世神話もカオスでおもしろいよ!と思ってますが、まぁそれは別の話ですね。
そんなこんなで、第二部は、濃厚な『古事記』『日本書紀』+格闘技トークで幕を閉じました。
そしてサインを!サインをいただいてきました!
「サムライエース」創刊号の、表紙に安彦先生、センターカラーに夢枕先生のサインをしていただきました。
ああ憧れの夢枕先生のサイン!宝物です!「沙門空海」、映画化したら見に行きます!! 来たれ密教ブ――ム!! みんなで「理趣経」読もうぜ!(テンションが上がっています)
楽しい時間をありがとうございました!
第一部のレポートとかなり間が空いてしまいましたが、第二部をレポートしたいと思います。
なお、このレポートは、イベント中に取ったメモと、記憶をもとに再現しています。なので、時系列の前後や、各先生方の発言の正確さに、ややあやしさがあることを、ご承知おきください。
第2部のゲストは、夢枕獏先生、安彦良和先生のお二方。
わたし、夢枕先生のファンなので、興奮しまくり。なんというか、パワフルなお方という印象を受けました。
夢枕先生、安彦先生は20年以上前からのお知り合いだそうですが、こういったトークイベントでの共演は初めてだそうです。なお、当日の会場は能楽堂でしたが、夢枕先生はこういった檜舞台でお話しするイベントは3回目くらい経験ありとのこと。ふぇー、すごいなー。
いいですよねぇ、能楽堂。風情はあるし。でも電子設備にちょっと難があるか。プレゼンには向かんな。
と、余談は置いといて。
夢枕先生は、奈良県に年2回ほど来られるそう。小説の取材のためだとか。阿倍仲麻呂関係の冒険譚の取材で、奈良を訪れたそうです。あー面白そう。阿倍仲麻呂も、面白い史実と伝承に包まれた人なので、小説にするならステキですよね。
さて、そんな取材つながりで安彦先生はというと、
「アニメーターをやめてマンガ家になったとき、取材で外に出られるのがうれしかった」
という、アニメーターの激務ぶりをちょっと想像してしまうコメント。
さ、そんなお二方の『古事記』トークが、いよいよ始まりました。
……といっても、話はすぐ『日本書紀』に脱線し、そこに登場する「当麻蹴速(タイマノケハヤ)」と「野見宿禰(ノミノスクネ)」のし合いがすごいというトークに。この二人は真の強者を決するため、「すまひ」を行うわけですが、二人は「蹴り合い」を行ったと。蹴速は「強い者と生死を問わない勝負を望むぜ!」的な人で、その言葉通り、野見に敗れて死んでしまいます。
そんな様子を、格闘技大好きな夢枕先生が、アツく語るのなんのって! 格闘技の話になると、さらにキリッとした「語る喜び」を感じておられるように思えました。
さて、この勝負に勝った野見は、その後「野見→土師(ハジ)→菅原」と姓を変え、これが菅原道真の祖先になったそうな。つまり武から文へ、子孫は移行していったのですね。
でもここで、私はハッと気づきました。
菅原道真は、死後は怨霊・天神と化した人。そして、神や鬼といったモノの多くは、人を「蹴り殺す」という表現が多く出てきます。菅原公は雷を落とすイメージが強いですが、神という領域に入るモノと考えれば……やはり、野見氏というのは「蹴り技」から逃れられないのかーと思います。
自分でもずいぶん飛躍した思考だと感じますが、だがそれがおもしろい(ニヤッ)
話をイベントに戻しまして。
歴史物を書くにあたって、お二方の考えておられることなどもトークの中で語られました。夢枕先生は、
「古代の話は、読者が(どの程度)ついてこられるかわからない。どうにかして現代とつなげて話(小説)にしたいが、方法論がわからない」
と仰ってました。夢枕先生ほどの方でも、模索中なんですね…。歴史ネタが難しいわけだわ…。
安彦先生は、「ヤマトタケル」を連載するにあたり、
「『古事記』の人物は架空だ、というのはつまらない。限りなく「いたんだ」という風にして、何故その人が各地の伝承と結びついたのか。史実だと思って描く。『古事記』と『日本書紀』をセットにして考えると、おもしろい」
ということで、ヤマトタケルという人物を描いてゆくおつもりのようです。
夢枕先生は、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」について、
「空海は、日本人で最初にワールドを意識した人物。人や神を誑(たら)すのが上手い」
と空海の人物像をお話されました。高野山の開闢にあたっても、地元の神とうまく共生したと。
お二方はともに、日本の古い神については、「ただごとじゃない」印象をお持ちだそうです。たしかに、アニミズムとかご神体が石ころとか、縄文系の神とか弥生系の神とか、もう色々ありますもんね。
個人的には、神仏習合と中世神話もカオスでおもしろいよ!と思ってますが、まぁそれは別の話ですね。
そんなこんなで、第二部は、濃厚な『古事記』『日本書紀』+格闘技トークで幕を閉じました。
そしてサインを!サインをいただいてきました!
「サムライエース」創刊号の、表紙に安彦先生、センターカラーに夢枕先生のサインをしていただきました。
ああ憧れの夢枕先生のサイン!宝物です!「沙門空海」、映画化したら見に行きます!! 来たれ密教ブ――ム!! みんなで「理趣経」読もうぜ!(テンションが上がっています)
楽しい時間をありがとうございました!
マンガ雑誌「サムライエース」創刊記念、「サムライエーストークセッション」を聴きに行ってきました!
なお、このレポートは、イベント中に取ったメモと、記憶をもとに再現しています。なので、時系列の前後や、各先生方の発言の正確さに、ややあやしさがあることを、ご承知おきください。
それでは、まず第一部のレポートをしたいと思います。
第一部は、『サムライエース』と同じ、角川の『コミック怪』トークセッション。
司会は、『コミック怪』の編集者さんだそう。といっても、いきなり着席する司会。司会ってこんな軽かったっけ?的な、すごい簡潔な挨拶でした。
おおい、せっかく能楽堂を借りてんだから、もうちょっとシャキッとやろうやー。などという心の声は置いておいて。
ここから、京極夏彦先生と志水アキ先生がご登場。拍手に包まれる場内。
京極先生からの、「これ(第一部)って『古事記』も『サムライエース』も関係なくね?」的な軽いジャブから、『古事記』についての話が始まりました。
何でも、京極先生が「小説を書こう!」と思い立ったとき、「……で、小説って何よ?」という疑問に当たったんだそうな。そもそも小説は、江戸時代までは文語体で書くものだった。それが明治時代に「言文一致」運動が起こって、いまのカタチになっていったと。
ところが、「言文一致」に似たものを、日本はすでに持っていた。それが『古事記』なんだって。なぜなら『日本書紀』が漢文(※当時の公式文書の書き方)で書かれているのに対して、『古事記』は和語満載。「ああ、文章ってこう書けばいいんだ」的な参考になったんだそうな。
ここからはデビュー作『姑獲鳥の夏』のお話。
書いたのは30歳。応募した時は31歳(1994年)。
元ネタを考えたのは、そのさらに18年前、20代の頃だったそう。しかも、ご自分でマンガにするために考えたネタだったそう。でも、
「あ、これ(ビジュアル化は)無理じゃん」
って思ってお蔵入りにしたんだそうです。そりゃそうですよねー。
「だって、そこにいたのに見えなかった!って話なんだもん!」(@京極先生)
そして、小説家デビューしてからも、映像化できない作品ばっかり書いてきたんだそうな。
京極先生自身、人物の外見はいろいろ文章で描写してますが、頭の中でビジュアル化はしない派なんだそうです。
「だってイメージしたら説明文みたいになっちゃう。説明文ではなく、文章を書いてるわけだから」
というのが理由だって…。志水先生はこれにも驚いてました。
「明確なイメージがあって書いてるんだと……」
と仰っていた志水先生に、全面同意!
でも、映画化したし、マンガ化したし、アニメ化もしましたね。
ビジュアル化について、映画は原作読者から「ええー…」な反応が返ってきたのに対し、志水先生のマンガについては「イメージ通りでした!」とおおむね好評なんだそうです。それって、大・成・功!
編集さんも、最初に志水先生が描いた絵を見て、「これはイケる!」と確信したんだそうです。その時の絵は、『狂骨の夢』で、朱美さんが海に向かって真水を投げるシーンだったそうです。
それから、これは秘話といえるかもしれませんが。
最初、『魍魎の匣』からマンガが始まったのは、ちょうど『姑獲鳥の夏』の映画が始まっていた頃だったからだそうです。そーだったんだー。
志水先生ご自身も、小説版の『魍魎の匣』から、京極堂シリーズに入ったんだそうです。ご友人に薦められたとか。んで、『姑獲鳥の夏』を読んで『狂骨の夢』を読んで……今に至るのだそう。
いまは『狂骨の夢』の、「憑き物落とし」のシーン描写に入ったそうで、
京極先生:「もう画面真っ暗」
志水先生:「アシスタントさんが(描く背景がなくて)すごく"楽"って言ってました」
京極先生:「"楽"だと思って書きました!(キリッ)」
で会場爆笑。
逆に、『百器徒然袋』の「瓶長」の描画は大変だったそうです。部屋一面に無数の壺ですからね…。「無数の壺」をアシスタントさんらが描くだけで、2週間はかかったそうです。
そんな志水先生がぽろっと、
「イケメンはそんなにバージョンないですが、おじさんなら千人描けます」
とこぼすと、京極先生が、
「じゃあ俺、『おっさんの波』って小説書くわ!」
という場面もありました。もちろん会場爆笑。
そんなこんなで楽しかった第一部、志水先生から重大発表が!
「現在の『狂骨の夢』の連載が終わったら、『姑獲鳥の夏』の連載が始まります!」
厳密には『コミック怪』vol.21(来年1月)から、『姑獲鳥の夏』が始まるそうです。久遠寺家の女性陣のキャラクターデザイン画(ラフ)も公開されまして、会場は大盛り上がり。
京極先生も、新作の『鵺の碑』は年内に出したいそうで、鋭意お仕事中だそうです!
ほかにも面白い話題がたくさんありましたが、もう書ききれますぇん…(笑)
とりあえず、これで第一部のレポートを締めます!
第二部のレポートはまた後日!
なお、このレポートは、イベント中に取ったメモと、記憶をもとに再現しています。なので、時系列の前後や、各先生方の発言の正確さに、ややあやしさがあることを、ご承知おきください。
それでは、まず第一部のレポートをしたいと思います。
第一部は、『サムライエース』と同じ、角川の『コミック怪』トークセッション。
司会は、『コミック怪』の編集者さんだそう。といっても、いきなり着席する司会。司会ってこんな軽かったっけ?的な、すごい簡潔な挨拶でした。
おおい、せっかく能楽堂を借りてんだから、もうちょっとシャキッとやろうやー。などという心の声は置いておいて。
ここから、京極夏彦先生と志水アキ先生がご登場。拍手に包まれる場内。
京極先生からの、「これ(第一部)って『古事記』も『サムライエース』も関係なくね?」的な軽いジャブから、『古事記』についての話が始まりました。
何でも、京極先生が「小説を書こう!」と思い立ったとき、「……で、小説って何よ?」という疑問に当たったんだそうな。そもそも小説は、江戸時代までは文語体で書くものだった。それが明治時代に「言文一致」運動が起こって、いまのカタチになっていったと。
ところが、「言文一致」に似たものを、日本はすでに持っていた。それが『古事記』なんだって。なぜなら『日本書紀』が漢文(※当時の公式文書の書き方)で書かれているのに対して、『古事記』は和語満載。「ああ、文章ってこう書けばいいんだ」的な参考になったんだそうな。
ここからはデビュー作『姑獲鳥の夏』のお話。
書いたのは30歳。応募した時は31歳(1994年)。
元ネタを考えたのは、そのさらに18年前、20代の頃だったそう。しかも、ご自分でマンガにするために考えたネタだったそう。でも、
「あ、これ(ビジュアル化は)無理じゃん」
って思ってお蔵入りにしたんだそうです。そりゃそうですよねー。
「だって、そこにいたのに見えなかった!って話なんだもん!」(@京極先生)
そして、小説家デビューしてからも、映像化できない作品ばっかり書いてきたんだそうな。
京極先生自身、人物の外見はいろいろ文章で描写してますが、頭の中でビジュアル化はしない派なんだそうです。
「だってイメージしたら説明文みたいになっちゃう。説明文ではなく、文章を書いてるわけだから」
というのが理由だって…。志水先生はこれにも驚いてました。
「明確なイメージがあって書いてるんだと……」
と仰っていた志水先生に、全面同意!
でも、映画化したし、マンガ化したし、アニメ化もしましたね。
ビジュアル化について、映画は原作読者から「ええー…」な反応が返ってきたのに対し、志水先生のマンガについては「イメージ通りでした!」とおおむね好評なんだそうです。それって、大・成・功!
編集さんも、最初に志水先生が描いた絵を見て、「これはイケる!」と確信したんだそうです。その時の絵は、『狂骨の夢』で、朱美さんが海に向かって真水を投げるシーンだったそうです。
それから、これは秘話といえるかもしれませんが。
最初、『魍魎の匣』からマンガが始まったのは、ちょうど『姑獲鳥の夏』の映画が始まっていた頃だったからだそうです。そーだったんだー。
志水先生ご自身も、小説版の『魍魎の匣』から、京極堂シリーズに入ったんだそうです。ご友人に薦められたとか。んで、『姑獲鳥の夏』を読んで『狂骨の夢』を読んで……今に至るのだそう。
いまは『狂骨の夢』の、「憑き物落とし」のシーン描写に入ったそうで、
京極先生:「もう画面真っ暗」
志水先生:「アシスタントさんが(描く背景がなくて)すごく"楽"って言ってました」
京極先生:「"楽"だと思って書きました!(キリッ)」
で会場爆笑。
逆に、『百器徒然袋』の「瓶長」の描画は大変だったそうです。部屋一面に無数の壺ですからね…。「無数の壺」をアシスタントさんらが描くだけで、2週間はかかったそうです。
そんな志水先生がぽろっと、
「イケメンはそんなにバージョンないですが、おじさんなら千人描けます」
とこぼすと、京極先生が、
「じゃあ俺、『おっさんの波』って小説書くわ!」
という場面もありました。もちろん会場爆笑。
そんなこんなで楽しかった第一部、志水先生から重大発表が!
「現在の『狂骨の夢』の連載が終わったら、『姑獲鳥の夏』の連載が始まります!」
厳密には『コミック怪』vol.21(来年1月)から、『姑獲鳥の夏』が始まるそうです。久遠寺家の女性陣のキャラクターデザイン画(ラフ)も公開されまして、会場は大盛り上がり。
京極先生も、新作の『鵺の碑』は年内に出したいそうで、鋭意お仕事中だそうです!
ほかにも面白い話題がたくさんありましたが、もう書ききれますぇん…(笑)
とりあえず、これで第一部のレポートを締めます!
第二部のレポートはまた後日!
Nanayo-Duki、[短編小説]更新。
「靴の合わないシンデレラ」1点をアップしました。
もしもあの瞬間、ガラスの靴が合わなかったとしたら?
シンデレラの運命が変わる様を、叙情詩風に書いてみました。
これ、中編~長編にしても、いい題材ですね。
・王子の妃になるチャンスさえ砕かれるシンデレラ。
・サドッ気たっぷりに、人間の本性を教える魔法使い。
・「愛」を語りながら、実のない王子。
・腐りきった貴族社会、増大する民衆の不満
これは…キャラ立ってきたな……!(ワナワナ)
さてさて、今は「スノーホワイト」(白雪姫)が公開中ですし、「赤ずきん」や「不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)」も映画化されましたしねー。有名なグリム兄弟自身をファンタジー映画化した「ブラザーズ・グリム」も良かった。
そんな感じで、シンデレラもうまく調理すれば、剣と魔法のファンタジーに変身してくれると思います。できれば、その変身させる魔法使いの役目は、私がやってみたいな!
「靴の合わないシンデレラ」1点をアップしました。
もしもあの瞬間、ガラスの靴が合わなかったとしたら?
シンデレラの運命が変わる様を、叙情詩風に書いてみました。
これ、中編~長編にしても、いい題材ですね。
・王子の妃になるチャンスさえ砕かれるシンデレラ。
・サドッ気たっぷりに、人間の本性を教える魔法使い。
・「愛」を語りながら、実のない王子。
・腐りきった貴族社会、増大する民衆の不満
これは…キャラ立ってきたな……!(ワナワナ)
さてさて、今は「スノーホワイト」(白雪姫)が公開中ですし、「赤ずきん」や「不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)」も映画化されましたしねー。有名なグリム兄弟自身をファンタジー映画化した「ブラザーズ・グリム」も良かった。
そんな感じで、シンデレラもうまく調理すれば、剣と魔法のファンタジーに変身してくれると思います。できれば、その変身させる魔法使いの役目は、私がやってみたいな!
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HN:
紀 和沙 (KINO Kazusa)
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サイト「Nanayo-Duki」と連動するブログです。
オリジナルのイラスト・小説・ハンドメイド作品などの創作活動を展開。おもにオンライン上で発表しています。モットーは「おもしろければ何でもいい」。あと古典が好き。最愛は日本中世(平安末~室町)期。
ちまちまと投稿もやってます。
ライトノベルレーベル中心。お見かけの際はどうぞごひいきに。
拍手・コメント歓迎。
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